はじめに
Chartコントロールで、凡例を非表示にする方法を解説します。
結論を先に言ってしまうと、IsVisibleInLegendをFalseに設定することで、非表示にすることができます。
そもそもChartでグラフってどう作るの?という方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
環境
この記事は以下の環境で作成しています。
環境 | バージョンなど |
VisualStudio | 2019 Community |
.NET | 4.7.2 |
プロジェクト | WindowsFormアプリケーション |
OS | Windows 7 |
※ Windows10, VisualStudio 2017でも作成できます。
実行結果
後述するコードを実行すると、下図の右側のように凡例を無効化したグラフを作成できます。


全体コード
散布図を表示するコードを使って解説します。
表示の無効化は53行目の「series.IsVisibleInLegend = false;」の一行のみです。
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.ComponentModel;
using System.Data;
using System.Drawing;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
using System.Windows.Forms;
// Chartクラス関連の変数の宣言を簡略化するために
// Usingを追加しています
using System.Windows.Forms.DataVisualization.Charting;
namespace WindowsFormsApp1
{
public partial class Form3 : Form
{
public Form3()
{
InitializeComponent();
// FormにChartコントロール(chart1)を
// 貼り付け済みであることを前提にしています。
// サンプル用のデータです。
double[] pointX = { 1.0, 2.0, 3.0, 4.0, 5.0 };
double[] pointY = { 1.0, 2.0, 3.0, 4.0, 5.0 };
//
// 貼り付けたChartコントロールには、
// 初期値のデータがセットされているので、一旦クリアします
//
chart1.ChartAreas.Clear();
chart1.Series.Clear();
// 「chartArea」という名前のエリアを生成します
ChartArea chartArea = new ChartArea("chartArea");
// 生成したエリアをChartコントロールに追加します。
chart1.ChartAreas.Add(chartArea);
// Series(系列)を生成します
Series series = new Series();
// 系列の種類を散布図に設定します
series.ChartType = SeriesChartType.Line;
// 系列の凡例を設置します
series.LegendText = "凡例1";
// 系列の凡例を無効化します
series.IsVisibleInLegend = false;
// 系列のポイント情報をセットします
for ( int i=0; i<5; i++ )
{
series.Points.AddXY(pointX[i], pointY[i]);
}
// 生成・設定した系列をChartコントロールに追加します
chart1.Series.Add(series);
}
}
}
※ 2021/05/03 スペルミス修正しました「chartAria」->「chartArea」
凡例を設定していても IsVIsibleInLegendで非表示
無効化は、「series.IsVisibleInLegend」を「false」に設定することで実現できます。
※ Trueの場合は表示
// 系列の凡例を設定します
series.LegendText = "凡例1";
// 系列の凡例を無効化します
series.IsVisibleInLegend = false;
上のように「series.LegendText」で、凡例の表示内容を設定している場合でも、「isVisibleInLegend」をfalseにすることで、凡例は非表示になります。
まとめ
Chartコントロールで凡例を非表示にする方法について解説しました。凡例の設定方法でお困りの方の方の参考になればうれしいです。
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その他のカスタマイズ
このブログでは、凡例の非表示以外にも「凡例の表示位置を変える」「X軸を日時にする」などのカスタム方法を紹介しています。興味のあるかは以下の記事も併せてご覧ください。
凡例の表示位置を変更する
X軸を日時にする
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