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RaspberryPi Picoでできること 初心者向け電子工作入門【ラズパイ ピコ】

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はじめに

「Raspberry Pi Picoって何ができるの?」「Picoでどんな電子工作ができるか知りたい!」そんな疑問をお持ちのあなたへ。

この記事では、人気のマイクロコントローラー「RaspberryPi Pico」について以下の疑問に答えます。

以下の疑問を解決
  • RaspberryPi Picoってどんなもの?
  • Picoのプログラミングは難しい?
  • Picoでどんなことができる?

Picoの世界へ飛び込むための第一歩として、ぜひ参考にしてみてください。

RaspberryPi Picoってどんなもの?

イギリスのRaspberryPi財団が独自に開発した、低価格で高性能なマイコンボードです。小さくて扱いやすいので、様々な電子工作に利用できます。

Pico2の全景
RaspberryPi Pico2

主な特徴は以下の通りです。

  • 低価格: 1000円程度で購入できるので、気軽に試せる。
  • 高性能: デュアルコア(RP2040)搭載で、様々な処理に対応可能。
  • 言語: MicroPython/C/C++対応。
  • インターフェース:GPIO、ADC、UARTなど、多彩なインターフェースを搭載。
  • ドキュメント: 公式サイトや書籍など情報が満載。

ちなみに、たまに「Poco(ポコ)」で検索している人もいますが、イタリア語で「頂点」1ミリの1億分の1の単位にも使われる「Pico(ピコ)」が正しい名称です。おそらくRaspberryPiのシリーズの中で「一番小さい」という意味がこめられているのだと思います。

RaspberryPi Pico シリーズ

2021年 1月に最初の「Pico」が発表されましたが、今では様々なラインナップが追加されました。

最新版は無線を搭載した「Pico2 W / Pico2 WH」ですが、現在日本で無線を使うための技適を申請中(未発売)のため、2025年1月現在で購入できる最新版は「Pico2」です。

名称 概要 詳細・購入先
RaspberryPi Pico Picoシリーズ最初のボードです。 こちら
RaspberryPi Pico H Pico + ピンヘッダ こちら
RaspberryPi Pico W Pico + 無線LAN こちら
RaspberryPi Pico WH PicoW + ピンヘッダ こちら
RaspberryPi Pico 2 Picoから性能が1.5倍にパワーアップ こちら
RaspberryPi Pico 2W

Pico2 + 無線LAN(日本未発売。技適申請中)

RaspberryPi Pico 2WH

Picoのプログラミングは難しい?

大人気のプログラム言語Pythonをベースにした「MicroPython」が使えるので、初心者でも簡単にプログラミングができます。

プログラムを作るための開発環境(エディター)も、複数準備されており、シンプルで教育用にも使われる「Thonny」や、高機能で利用者も多い「Visual Studio Code」など、好みにあわせて選べます(もちろん無料)。

作り方もPC用のプログラムを作る感覚とかなり近く、マイコンだからと怖がる必要はありません。

このブログでも「LEDの使い方」「ディスプレイの使い方」など、初心者の方にもわかりやすく・コピペでも動くように、解説をしているので、ぜひ活用してみてください。

記事を見ていただければ「買ったけど何もできなかった…」なんて事はなくなるので、ぜひ記事を参考に、RaspberryPi Picoをはじめてみてください。

  • MicroPythonで簡単にプログラミング
  • シンプルな「Thonny」高機能な「Visual Studio Code」が使える
  • 言語・ツールはすべて『無料』

Picoでどんなことができる?

簡単なものでは「温湿度計」「二酸化炭素濃度計」より高度なものでは「ホームオートメーション・ロボット・ドローン」などといったモノを作ることもできます。

以下は、Picoが使われている、プロジェクト(製作物)の一例です。

温湿度計

ホームオートメーション

防犯カメラ自動録画システムです。Picoと人感センサ・ソレノイドなどを使って、家庭の防犯カメラの自動録画システムを作成されています。本ブログでも簡易版システムのプログラムについて解説させていただきました。

USBショートカットキーデバイス

icon icon

「Picoで作るUSBショートカットキーデバイス」です。

「コピー」や「貼り付け」、オンライン会議システムの「ミュート切り替え」などを割り付けて、ボタンひとつで実行できるようになります。

こちらのデバイスはUdemyの教材として公開されているので、Pythonの基礎から必要部品・加工・完成品の製作まで詳しく知ることができます。興味のある方は上の画像か、以下のリンクをご覧ください。

⇒ Picoで作るUSBショートカットキーデバイスはこちら icon

ゲーム

懐かしのゲームができるミニゲーム機を、Picoで作成されています。

アケコン(アーケードコントローラー)

Picoをアケコン(ゲームセンターのアーケードゲームのようなコントローラー)を作成されています。Picoを使うと、アケコン用の最速基板と同等の低遅延で、安く作れるそうです。

ロボットカー

Picoを使った4輪のロボットカーです。ライントレース・障害物の回避・物体追跡機能などを持ったロボットカーが作れます。超音波センサがレーダーのように動いて障害物を検知するのがカッコいいです。

ドローン

市販品が短期間で販売終了してしまうため、ドローン(マルチコプタ)のフライトコントローラーをPicoで自作されています。ドローン全体のわかりやすい製作工程や、各種データも公開されています。

AI

Picoなど小型・超低消費電力のデバイス(マイコン)でAIを動かす、Tiny Machine Learningというプロジェクトです。日本語の情報は少ないようですが、スイッチサイエンスさんからもカメラモジュールが発売されています。

まとめ

人気のマイクロコントローラー「RaspberryPi Pico」(ラズベリーパイ ピコ)について、Picoを使ってできることについて解説しました。

趣味や遊びで楽しめるのはもちろん、最近ではRaspberryPiやPicoを使って、試作/製品開発をしている企業も増えてきました。

工作やガジェット作って遊んでいるうちに、DXやドローンなど、最近人気の仕事にもつながるなんてこともあるかもしれません。

低価格で始めやすいのでちょっとでも「やってみようかな」と思ったら、ぜひこの機会にPicoを始めてみてください。

RaspberryPi Picoをはじめてみよう

RaspberryPi Pico 2

今からPicoを揃えるなら、RaspberryPi Pico2がおすすめです。Picoに比べて1.5倍高速で、値段はほぼ一緒です。

ノーブランド品
¥1,475 (2024/11/27 21:32時点 | Amazon調べ)

すぐに使えるキットもあります

ピンヘッダが半田付けされて、USBケーブルやピンのレイアウト表までついた、すぐに使えるセットもあります。

お知らせ

MicroPythonのプログラミングガイドブックが遂に発売!

「MicroPython」の本が遂にでました。

この一冊で、MicroPythonの言語仕様から、プログラミングの仕方まで”ガッツリ”学べます!

内容は、普段別言語で開発している人や、これからマイコンを始める(工学系の)学生を対象としているので「初心者向け」ではありません。しかし、「自前のライブラリの作成」が目標なので、これ一冊で「ガッツリ」とMicroPythonを学ぶことができます。

全ての内容はここでは紹介しきれないので、詳細は以下のAmazonページをご覧ください。目次だけでも”ガッツリ”なのが確認できると思います。

Pico/Pico W関連のおすすめ本

RaspberryPi Pico / Pico W関連のおすすめ本を独断と偏見で3つ選んでみました。Picoやるならとりあえずこれ買っとけ的な本や、電子工作全般で使える本などを厳選しています。

Picoで使えるおすすめ工具

Picoをはじめる上で必要な部品や工具について、私個人の経験から使えるものをまとめてみました。「何が必要?」「失敗したくない」という方は以下をご覧ください。

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えす
現役のソフトウェアエンジニアです。 C++ C# Python を使ってます。10年ちょい設計/開発部門にいましたが、今はQAエンジニアっぽいことをしています。

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