はじめに
Chartコントロールで散布図を作成する方法を解説します。 結論から先に言ってしまうと、ChartType をPointにするだけで簡単に作成できます。
- Formプログラム上に散布図を表示したい。
- 毎回散布図をエクセルで作るのがめんどくさい。
- 外部からのデータを受け取って散布図にしたい。
この記事では「点」のみで構成された「散布図」の作り方を解説しています。
エクセルでよく使う「線で結ばれた散布図」を作成したい方は以下の「折れ線グラフ」の記事を参照してください。
Chartコントロールの設定方法など
「Chartコントロールはどう作るの?」という方にも、上記の記事で分かりやすく説明しています。折れ線グラフの記事ですが、散布図でも作り方は同一ですので、上記の記事の参考にしてみてください。
環境
環境 | バージョンなど | 備考 |
VisualStudio | 2019 Community | 2017でも使用できます |
.NET | 4.7.2 | |
プロジェクト | Formアプリケーション(.NET Framework) |
散布図を作成するコードの実行結果
前述した「点」で構成された散布図を作成するコードの実行結果は以下の通りです。
全体コード
前述した「点」で構成された散布図を作成するコードは以下の通りです。
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.ComponentModel;
using System.Data;
using System.Drawing;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
using System.Windows.Forms;
// Chartクラスの宣言を簡略化するために
// Usingを追加しています
using System.Windows.Forms.DataVisualization.Charting;
namespace FormChartScatterPoint
{
public partial class Form1 : Form
{
public Form1()
{
InitializeComponent();
// FormにChartコントロール(chart1)を
// 貼り付け済みであることを前提にしています。
// サンプル用のデータです。
double[] pointX = { 1.0, 2.0, 3.0, 4.0, 5.0 };
double[] pointY = { 1.0, 1.5, 1.1, 2.0, 1.8 };
//
// 貼り付けたChartコントロールには
// 初期値のデータがセットされているので、一旦クリアします
//
chart1.ChartAreas.Clear();
chart1.Series.Clear();
// 「chartArea」という名前のエリアを生成します
ChartArea chartAria = new ChartArea("chartArea");
// 生成したエリアをChartコントロールに追加します。
chart1.ChartAreas.Add(chartAria);
// Series(系列)を生成します
Series series = new Series();
// 系列の種類を折れ線グラフ(Line)に設定します
series.ChartType = SeriesChartType.Point;
// 系列の凡例を設置します
series.LegendText = "凡例1";
// 系列のポイント情報をセットします
for (int i = 0; i < 5; i++)
{
series.Points.AddXY(pointX[i], pointY[i]);
}
// 生成・設定した系列をChartコントロールに追加します
chart1.Series.Add(series);
}
}
}
コードのポイント
グラフの種類を「散布図(Point)」に設定しています。
ここのChartTypeを「Line」を指定すれば、簡単にグラフの種類を「折れ線グラフ」に変更するが出来ます。
// 系列の種類を折れ線グラフ(Line)に設定します
series.ChartType = SeriesChartType.Point;
まとめ
Chartコントロールで散布図を作成する方法をご紹介しました。参考になればうれしいです。
お知らせ
\ C#でFormアプリを作りたい方へ /
「もっとFormアプリの作ってみたい」という方には、こちらの本をおすすめします。
「買ってきた素材(Controll)をそのまま並べる」「簡単な手順(コード)で作る」など、作るコードの内容がイメージしやすく、実行画面を見た上で話が進むため「最終的に何ができるのか?」イメージしつつ、ストレスなく読み進むことができます。
イラスト多めなので、文字が苦手な方も安心です。

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このブログでは、Chartの他のテクニックについても解説しています。興味のある方は以下の記事もご覧ください。
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