Pico W

【無線LAN付】RaspberryPi Pico W デビュー 【WiFi】

はじめに

2022年6月30日、無線LAN(Wifi)を搭載した「RasbperryPi pico W」が発表されました。

低価格・高機能のPicoですが、無線LAN搭載していないことだけが唯一の弱点で、「他の機器にデータを送れたら…」と思っていた人も多いんじゃないでしょうか。

今回は、そんな中ついに登場した無線LAN搭載の「RaspberryPi Pico W」 について解説したいと思います。

『発表』はされましたが、日本国内で無線LANを使う際の「技術基準適合証明(技適)」はまだ取得されていません。未取得状態で購入しても(一般の人は)使うことができないので、技適が通るまで少し辛抱していいただければと思います。

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外観

Picoシリーズの外観画像です。

左が『Pico』、中央はWと同時リリースの『Pico H』(ノーマル + ピンヘッダ実装)、右が『Pico W』です。銀色部分の無線LAN用モジュールが追加と、DEBUGラインの位置変更以外は、外見上の大きな変更はありません。

Pico(左) Pico H(中央) Pico W(右)

※ 公式のGitHubより引用

Pico Wの特徴

『Pico W』の最大の特徴は、Infineon(インフィニオン)社製の「CYW43439」を搭載して、無線LAN(WiFi)に対応したことです。通信規格はよく使われる、IEEE 802.11nに対応しています。上記チップにはBlueTooth 5.2の機能もありますが、現時点では、無線LANのみをサポートしています。

USBのコネクタは、以前と同じ「micro USB」のままなので、既存のケーブがそのまま使えます。

今までのPicoとの違いは?

結論から言うと『無線LANの有/無』以外は変わりません。各機能は以下の通りです。

項目 Pico Pico W 備考
マイコン(型番) RP2040
マイコンスペック 133MHz × 2コア
無線LAN なし あり 2.4GHz 802.11nに対応
SRAM(メモリ) 264KB

フラッシュメモリ
(ストレージ)

2MB
PCとのインターフェイス Micro USB
外部インターフェイス GPIO, I2C, SPI, UART, ADC, PWM
価格 4ドル 6ドル

ピンアサインはどう違う?

『Pico』と「Pico W』ピンアサインの違いは以下の通りです

ボード上のLEDが『RP2040のGP25』から『無線LAN(Infineon) 43439のGPIO 00』に変わっています。それ以外は同じです。

DEBUGのピンも位置は違いますが、ピンの並び順は同じです。全体的に変更が少ないので混乱せずにすみますね。

Picoのピンアサイン
Pico Wのピンアサイン

※RaspberryPi 公式GitHubより引用

まとめ

無線LAN(Wifi)を搭載した「RasbperryPi pico W」について解説しました。

全体としては、シンプルにみんなが欲しいWiFiを追加、ゴテゴテ他の機能は入れない。互換性も維持。といった感じでしょうか。日本での価格は1100円程度になりそうなので、お財布を気にせず遊べそうです。技適の通過が待ち遠しいですね。

引き続き本ブログでも『Raspberry Pi Pico W 』を取り上げていきたいと思います。

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