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Raspberry Piでできること:初心者から上級者まで、実践的な活用事例と始め方ガイド

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はじめに

「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)って何ができるの?」
「難しそうだけど、初心者でも使えるのかな?」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

Raspberry Piは、クレジットカードサイズの小さなコンピューターですが、現在、教育現場での活用はもちろん、趣味の電子工作から企業での研究開発まで、幅広い場面で使われています。

初心者の方は通常のパソコンのような使い方から始められ、興味に応じて徐々にプログラミングや電子工作、AIやロボット制御といった高度なプロジェクトにも挑戦可能です。

この記事では、Raspberry Piでできることを、具体的な活用事例とともにご紹介していきます。あなたのスキルや興味に合わせた活用方法が見つかるとうれしいです。

Raspberry Piってどんなもの?

Raspberry Piは、イギリスのRaspberry Pi Foundationが開発した小型コンピュータです。

クレジットカードサイズほどの大きさで、低価格でありながら高性能なのが特徴。プログラミング学習、電子工作、AI開発など、様々な用途で活用できます。

元々はコンピュータ科学の教育促進用として作られましたが、今では趣味や産業分野でも多く使われるようになりました。日本では「ラズパイ」の愛称で親しまれています。

RaspberryPi4を紹介する画像
RaspberryPi4

Raspberry Pi のシリーズはたくさん!あなたにぴったりの一台を見つけよう!

前述した通り、今や多くの場所で使わえることになったRaspberryPiですが、人気に伴っていろいろなシリーズが発売になりました。

用途にあわせて選べることは良いことなのですが、「どれを選べばいいのかわからない…」と思う方も多いと思います。そこでここでは、代表的なRaspberryPiシリーズの特徴をご紹介します。

名称 特徴 CPU/メモリ おすすめ
RaspberryPi 5 最新モデル。高性能。 2.4GHz / 8GB・4GB 8GBセット
RaspberryPi 4 高性能。幅広い用途向け。 1.5GHz / 8~1GB 4GB版
RaspberryPi
ZeroW /Zero2 W
小型。低消費電力。Wi-Fi。 1.0GHz / 512MB Zero2 W
RaspberryPi 400 キーボード 一体型。 1.5GHz / 4GB 日本語キーボード版

RaspberryPi 5

「最高の性能を求める!」「次世代のシングルボードコンピューターを体験したい!」という方におすすめです。車の例えで言えば、まさにスポーツカーといった存在です。

前世代のRaspberryPi 4と比べて2~3倍の処理性能を持ち、4K60fpsデュアルディスプレイにも対応。PCIeインターフェースを搭載し、NVMe SSDの直接接続も可能になりました。

また、特筆すべきは、AI HAT+との組み合わせです。

Hailo 8L AIプロセッサを搭載したAI HAT+を装着することで、画像認識や物体検出などのAI処理を驚くほど高速に実行でき、最新のエッジAIの開発を、自身の手の中で始めることができます。

個人的にはこれからRaspberryPiをはじめるなら、Pi5がイチオシなのですが、価格は他のモデルより高めで、消費電力も増加しているので、スマホとは別の充電アダプタも必要になります。

「最高性のスポーツカーが欲しい!」という方は、アダプタやクーラーがセットになった以下のセットがおすすめです。

「ちょい乗りできればいいよ」という方は、後述する他のモデルも検討してみてください。

RaspberryPi 4

「通常性能より価格」「複数台が必要」という方には、RaspberryPi4をおすすめします。

RaspberryPi 5 をスポーツカーとすると、RaspberryPi 4は実用的な普通車といったところです。性能は控えめですが、日常的な使用には十分な能力があり、燃費(電力効率)も良好なので、最近のスマホの充電器でも使えます。

特に複数台のシステムを構築したい方には、コスト面でもRaspberryPi 4は魅力的な選択肢です。豊富な使用実績があるため、トラブル時の解決方法も見つけやすいという利点もあります。

RaspberryPi Zero W / Zero2 W

RaspberryPi Zero シリーズは「電子工作やガジェットのコアに使いたい」「バッテリーで動かしたい」という方にはぴったりの選択肢です。

車に例えると、Zero Wはスクーターのようなもので、Zero2 Wは軽量なスポーツバイクといったところでしょう。

小型・軽量で消費電力が少なく、バッテリー駆動のプロジェクトに最適です。

特にZero2 Wは、従来のZero Wの約5倍の処理能力を持ちながら、同じフォームファクターを維持しているため、既存のケースやアクセサリーもそのまま使用できます。

RaspberryPi 400

オールインワンのデスクトップPCを求める方におすすめの一台です。

キーボードに全システムが組み込まれた独特なデザインで、まるでレトロな8ビットパソコンのような魅力があります。

日本語キーボード版は、プログラミング学習や文書作成にも最適で、セットアップの手間もほとんどありません。

RaspberryPi 4と同等の性能を持ちながら、専用の放熱設計により高負荷時でも安定して動作します。学校や職場でのプログラミング教育用端末としても注目されている製品です。

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RaspberryPiの使い方

見た目から「難しそう…」と思わえる方も多いかもしれませんが、普通のパソコンとまったく同じなので心配はいりません。

Raspberry Piは、ディスプレイ、マウス、キーボード、電源を接続するだけで使うことがdでき、以下の画像のような「デスクトップ」も備えているので、WindowsやMacのと同じように使うことができます。

標準的なHDMI端子を搭載しているので、パソコンディスプレイを持っていない人でも、テレビさえあればOKです。

RaspberryPiのデスクトップ画面
RaspberryPiのデスクトップ画面

心配な方はケースを

基板むき出しなので「そのまま使って大丈夫?」と思われるかもしれませんが、もともと子供たちのプログラミング学習用に開発された教育用コンピューターなので、多少の衝撃はへっちゃらです。

ですが、「ショートやホコリが怖い」「かっこよくしたい」という方もいると思うので、そういった方には保護ケースがおすすめです。

  • 見た目重視のデザイン性の高いもの
  • 放熱性能を重視した実用的なもの
  • 追加機器の接続が簡単な拡張性重視のもの


などなど、選べるラインナップが豊富にあるので、用途や好みに合わせて選んでみてください。

具体的なセットアップ方法はこちら

「使い方は分かったけど、セットアップはどうするの?」という方は、以下の記事をご覧ください。以下の2つがあれば画面の指示に従って、セットアップを簡単にすませることができます。

  • Raspberry Pi Imager(無料の公式アプリ)
  • マイクロSDカード(16GB以上推奨)

Raspberry Pi で何ができる?

RaspberryPiは、プログラミング学習・ゲーム・ロボットカー・4足歩行ロボット、AI開発など様々な用途に活用でき、幅広い可能性を秘めています。

以下で活用事例や、おすすめキットなどを紹介します。

【初心者】プログラミング学習(Scratch/スクラッチ)

Scratchはブロックを組み合わせて、ゲームやアニメーションを作る「ビジュアルプログラミング言語」の代表格です。プログラミング初心者や小学生でも楽しむことができ、Raspberry Piでも快適に動作します。

  • 直感的な操作でプログラミングの基礎が学べる
  • コミュニティで作品の共有や他者の作品からの学習ができる
  • Raspberry Piのセンサーと連携して、物理的な入力を活用することも

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【初心者】ゲーム(マインクラフト)

Raspberry Piには「Minecraft Pi Edition」という特別なバージョンがプリインストールされています。

これは子供たちに大人気の「マイクラ」ことマインクラフトの教育用バージョンで、通常のマインクラフトと同じように3D空間での建築や冒険を楽しむことができます。

さらに、このバージョンはPythonプログラミングと連携できる特徴があり、建築の自動化や独自の機能追加など、プログラミングを通じてゲームをカスタマイズすることが可能です。

例えば、ボタン一つで巨大な建物を自動生成したり、特別なアイテムを追加したりと、創造性を活かした開発が楽しめます。

このように、マインクラフトは単なるゲームとしてだけでなく、プログラミング学習のツールとしても活用できる、Raspberry Piならではの魅力があります。

  • 直感的な操作で3D空間での建築を楽しめる
  • Pythonを使って世界を自動生成できる
  • プログラミングの学習ツールとしても最適

【初心者】ロボットカー

Raspberry Piを使って、自分だけのロボットカーを作ることができます。

モーターやセンサーを組み合わせることで、自律走行や障害物回避など、様々な動作を実現できます。電子工作の基礎からAIまで、幅広い技術を実践的に学べる魅力的なプロジェクトです。

完成後は改良や機能追加を重ねることで、より高度なプロジェクトへと発展させることができます。

おすすめキット

はじめての方には、SunFounderのロボットカーキットがおすすめです。

必要な部品がすべて揃っているので、車体を設計したり、部品を選んだり、という手間が省けますし、詳細な説明書とサンプルコードも付属しているので、プログラミングで悩むこともあません。

初心者の方はまずはキットを作って・走らせてみて、それをベースに改良していく。という方法がおすすめです。

(1mmも動かないものを、延々とデバックするのはかなりつらいので ^^; )

  • GPIOピンを使ってモーターやセンサーを制御
  • Pythonで走行プログラムを作成可能
  • カメラモジュールを使った画像認識による自動運転

※ RaspberryPiや電池は含まれていないので、購入時は注意してください。

【中~上級者】4足歩行ロボット

RaspberryPiを使って、4足歩行のロボットも作ることができます。

4本の脚を持つロボットは、2足歩行ロボットやロボットカーと比べて安定性が高く、より自然な動きを実現できます。また、不整地や段差のある場所でも、より柔軟に移動できる特徴があります。

おすすめキット

4足歩行ロボットを作ってみたい!という方には、こちらのFreenove社の4足歩行ロボットキットがおすすめです。

必要な部品・プログラム、ステップbyステップのチュートリアルを完備している完成度の高いキットです。

無料の技術サポートも付いていて、対応も迅速とのレビューもあるので、組み立ての際のトラブルも安心です。

  • 安定性が高く、自然な動きのロボットを作成できる。
  • キットを使えばバランス動作や、ボール追跡も。
  • サーボやLinuxの勉強にもなります。

【初心者】RaspberryPi AI Camera

RaspberryPi AI Camera を使うと、RaspberryPiで簡単にAI物体認識ができます。

通常AIを使った画像認識を行うには、カメラに加えて、GPUや専用チップなど「アクセラレータ」と呼ばれるH/Wの取り付けが必要になります。

ですが、このRaspberryPi AI Cameraはカメラとアクセラレータが1つになっているので、カメラをつなぐだけで簡単に物体認識などのAI画像処理を動かすことができます。

ライブラリも提供されているので、自分でAI処理を含んだプログラムを作成する際も楽ちんです。

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  • カメラとAIチップがセットになっているので簡単
  • サンプルプログラムですぐに物体認識が試せる
  • ライブラリもあるので、プログラムも作りやすい

AI Cameraは、RaspberryPi 4と5で使えますが、AI処理の速度が低下する可能性があるので、Pi5での使用が推奨されています。

【中級者~上級者】Raspberry Pi AI HAT+

RaspberryPi 5とRaspberry Pi AI HAT+を使って、エッジAIの開発に最適な環境を作ることができます。

Raspberry Pi AI HAT+は、Raspberry Pi 5専用の高性能AIアクセラレータです。

前述したカメラ画像の認識などに特化させたものでしたが、こちらは、TensorFlowやPyTorchなどの主要なAI(機械学習)フレームワークに対応しており、姿勢推定や異常行動検知など、リアルタイムのAI処理が必要なプロジェクトで、その性能を発揮します。

  • リアルタイムの高速なAI処理が可能
  • 主要なAIフレームワークに対応
  • クラウドに依存せずにAI処理が可能

Raspberry Pi AI HAT+ はRaspberryPi 5専用です。Pi4やその他RasapberryPiシリーズでは使用できないので注意してください。

まとめ

RaspberryPi でできることについて、様々な活用事例にと一緒に紹介しました。

「義務教育でも始まるし、子供にプログラミングを教えたい」

「ロボットを作ってみたい」

「AIを作ってみたい」

という方に、RaspberryPiは最高のプラットフォームです。

手頃な価格で始められ、ネットや本には情報がたくさん、活発なコミュニティも存在します。初心者から上級者まで、様々なことにチャレンジできる環境が整っているので、ぜひRaspberryPiであなたの「やってみたい」を形にしてみてください。

参考になればうれしいです。

おすすめ書籍

この記事では、RaspberryPiの基本的な使い方を紹介してきました。
さらに詳しく学びたい方のために、ジャンル別におすすめの書籍をピックアップした記事も用意しているので、RaspberryPiを始めてみたい方は、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。

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えす
現役のソフトウェアエンジニアです。 C++ C# Python を使ってます。10年ちょい設計/開発部門にいましたが、今はQAエンジニアっぽいことをしています。

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